朝起きると顔がパンパン、夕方になると靴がきつい。むくみは見た目だけでなく、だるさや重さといった不快感も伴います。利尿剤に頼るのも一つの方法ですが、体質から変えたいなら漢方薬がおすすめです。
漢方ではむくみを「水滞(すいたい)」と呼び(「体質別の漢方の選び方」で水滞タイプについて詳しく解説)、体内の水分代謝が乱れている状態と考えます。余分な水を出すだけでなく、水の巡りを整えるのが漢方のアプローチです。

むくみにおすすめの漢方薬5選
体質や症状の特徴に合わせて選ぶことが大切です。迷ったら漢方に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。
1. 五苓散(ごれいさん)
むくみの第一選択薬として広く使われる漢方薬です。体内の水分バランスを整え、余分な水を排出します。顔のむくみ、足のむくみ、二日酔いのむくみなど幅広く対応します。頭痛を伴うむくみにも使われます。
2. 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水太りタイプのむくみに効果的です。汗をかきやすいのにむくむ、膝に水がたまりやすいという方に向いています。色白で筋肉が軟らかい体質の方に多く処方されます。
3. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性でむくみやすい女性に最適です。血を補いながら水はけを良くすることで、冷えとむくみを同時に改善します。生理前のむくみにも効果的です。

4. 猪苓湯(ちょれいとう)
下半身のむくみに効果的で、排尿困難やトイレが近いなどの泌尿器症状を伴うむくみに適しています。膀胱炎後のむくみにも使われます。
5. 真武湯(しんぶとう)
冷えが強く、全身のだるさを伴うむくみに効果的です。新陳代謝が低下している方に適しており、めまいや下痢を伴うむくみにも処方されます。
漢方薬を使う際の注意点
漢方薬は食前または食間(食後2時間)に白湯で飲むのが基本です。他の薬との併用は薬剤師に相談しましょう。
漢方薬の効果を最大限に引き出すためには、正しい飲み方を守ることが大切です。空腹時に白湯で溶かして飲むのが理想的ですが、胃が弱い方は食後でも構いません。
漢方薬にも副作用はあります。特に甘草を含む処方では、むくみや血圧上昇(偽アルドステロン症)に注意が必要です。体調に異変を感じたら服用を中止して医師に相談してください。
参考情報: 漢方ビュー
参考情報: クラシエ漢方セラピー
参考情報: ツムラ漢方薬一覧

よくある質問
Q. むくみの漢方薬はどのくらい飲めば効果が出ますか?
急性症状には数日で効果を感じることもありますが、体質改善には2週間〜1ヶ月程度の継続が一般的な目安です。3ヶ月続けても変化がなければ処方の見直しを検討しましょう。
Q. 市販の漢方薬と病院の漢方薬は何が違う?
成分は同じですが、病院処方は満量(フルドース)で保険適用になります。市販薬は成分量が少ないことが多いため、効果が物足りなければ受診を検討してください。
Q. 漢方薬に副作用はありますか?
漢方薬にも副作用はあります。甘草による偽アルドステロン症、麻黄による動悸・不眠、大黄による下痢などが代表的です。異変を感じたら服用を中止し、医療機関に相談してください。
Q. 漢方薬はどこで買えますか?
ドラッグストアで市販品を購入するか、病院(漢方外来、内科など)で処方してもらえます。日本東洋医学会の専門医検索で漢方に詳しい医師を探すこともできます。


