「理由もなく不安になる」「人前に出ると極度に緊張する」「先のことを考えると心配で眠れない」こうした不安感は誰にでもあるものですが、日常生活に支障が出るほどなら対策が必要です。
漢方は「気の乱れ」を整えることで、不安を感じにくい心身のバランスを取り戻します。抗不安薬の副作用が心配な方にも選択肢となります。

不安感におすすめの漢方薬5選
体質や症状の特徴に合わせて選ぶことが大切です。迷ったら漢方に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。
1. 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
不安障害の代表的な漢方薬です。喉のつかえ感、胸苦しさ、不安感を和らげます。パニック障害の補助療法としても使われることがあります。
2. 加味帰脾湯(かみきひとう)
心配しすぎて眠れない、食欲が落ちるという方に効果的です。気と血を補い、精神を安定させます。やせ型で貧血気味の方に向いています。
3. 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
動悸や不眠を伴う不安に効果的です。竜骨と牡蛎(カキの殻)が精神を鎮め、落ち着きを取り戻します。

4. 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
体力が低下し、神経過敏になっている方の不安に適しています。疲労感や動悸を伴い、些細なことで驚きやすい方に向いています。
5. 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
感情が不安定で泣いたり笑ったりが激しい方に処方されます。精神的な興奮を鎮め、心を穏やかにします。子供のかんしゃくにも使われます。
漢方薬を使う際の注意点
漢方薬は食前または食間(食後2時間)に白湯で飲むのが基本です。他の薬との併用は薬剤師に相談しましょう。
漢方薬の効果を最大限に引き出すためには、正しい飲み方を守ることが大切です。空腹時に白湯で溶かして飲むのが理想的ですが、胃が弱い方は食後でも構いません。
漢方薬にも副作用はあります。特に甘草を含む処方では、むくみや血圧上昇(偽アルドステロン症)に注意が必要です。体調に異変を感じたら服用を中止して医師に相談してください。
参考情報: 漢方ビュー
参考情報: 厚生労働省 こころの健康
参考情報: クラシエ漢方セラピー

よくある質問
Q. 不安感の漢方薬はどのくらい飲めば効果が出ますか?
急性症状には数日で効果を感じることもありますが、体質改善には2週間〜1ヶ月程度の継続が一般的な目安です。3ヶ月続けても変化がなければ処方の見直しを検討しましょう。
Q. 市販の漢方薬と病院の漢方薬は何が違う?
成分は同じですが、病院処方は満量(フルドース)で保険適用になります。市販薬は成分量が少ないことが多いため、効果が物足りなければ受診を検討してください。
Q. 漢方薬に副作用はありますか?
漢方薬にも副作用はあります。甘草による偽アルドステロン症、麻黄による動悸・不眠、大黄による下痢などが代表的です。異変を感じたら服用を中止し、医療機関に相談してください。
Q. 漢方薬はどこで買えますか?
ドラッグストアで市販品を購入するか、病院(漢方外来、内科など)で処方してもらえます。日本東洋医学会の専門医検索で漢方に詳しい医師を探すこともできます。

