花粉症の薬を飲むと眠くなる、口が渇く。抗ヒスタミン薬の副作用に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。漢方薬なら眠気の心配がほとんどなく、体質から花粉に負けない体を作ることができます。
漢方では花粉症を「水毒」や「衛気(えき)の不足」と捉え(「体質診断セルフチェック」で自分のタイプを確認してみよう)、体の防御力を高めるアプローチをとります。

花粉症におすすめの漢方薬5選
体質や症状の特徴に合わせて選ぶことが大切です。迷ったら漢方に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。
1. 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
花粉症の漢方薬として最も有名です。水っぽい鼻水がダラダラ出る、くしゃみが止まらないという症状に即効性があります。咳を伴う場合にも使われます。体力が中程度以上の方に向いています。
2. 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
冷え性で体力がない方の花粉症に効果的です。小青竜湯が合わない虚弱タイプの方に処方されます。鼻づまりよりも鼻水が主な症状の方向けです。
3. 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
鼻づまりがひどい方に最適です。鼻の奥の炎症を抑え、通りを良くします。副鼻腔炎(蓄膿症)にも使われる処方です。

4. 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
目のかゆみや充血を伴う花粉症に効果的です。粘膜の炎症を鎮め、慢性的な鼻炎体質を改善します。ニキビが出やすい方にも向いています。
5. 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
花粉症の予防・体質改善に使われます。免疫力(衛気)を高めることで、花粉に反応しにくい体を作ります。シーズン前から飲み始めると効果的です。
漢方薬を使う際の注意点
漢方薬は食前または食間(食後2時間)に白湯で飲むのが基本です。他の薬との併用は薬剤師に相談しましょう。
漢方薬の効果を最大限に引き出すためには、正しい飲み方を守ることが大切です。空腹時に白湯で溶かして飲むのが理想的ですが、胃が弱い方は食後でも構いません。
漢方薬にも副作用はあります。特に甘草を含む処方では、むくみや血圧上昇(偽アルドステロン症)に注意が必要です。体調に異変を感じたら服用を中止して医師に相談してください。
参考情報: 漢方ビュー
参考情報: 環境省花粉情報サイト
参考情報: クラシエ漢方セラピー

よくある質問
Q. 花粉症の漢方薬はどのくらい飲めば効果が出ますか?
急性症状には数日で効果を感じることもありますが、体質改善には2週間〜1ヶ月程度の継続が一般的な目安です。3ヶ月続けても変化がなければ処方の見直しを検討しましょう。
Q. 市販の漢方薬と病院の漢方薬は何が違う?
成分は同じですが、病院処方は満量(フルドース)で保険適用になります。市販薬は成分量が少ないことが多いため、効果が物足りなければ受診を検討してください。
Q. 漢方薬に副作用はありますか?
漢方薬にも副作用はあります。甘草による偽アルドステロン症、麻黄による動悸・不眠、大黄による下痢などが代表的です。異変を感じたら服用を中止し、医療機関に相談してください。
Q. 漢方薬はどこで買えますか?
ドラッグストアで市販品を購入するか、病院(漢方外来、内科など)で処方してもらえます。日本東洋医学会の専門医検索で漢方に詳しい医師を探すこともできます。


