季節や体質に合わせた薬膳を家庭の食卓に取り入れてみたいけれど、本を読むだけではなかなか続かない。そんなときの選択肢のひとつが、NPO法人日本統合医学協会のオンライン講座「養生薬膳資格取得講座」です。公式サイトでは現在「薬膳インストラクター資格講座」という名前で案内されていて、申込フォームの講座名は「養生薬膳応用編講座」と表示されています。
この講座は、動画とテキストで学び、試験もオンラインで受けられるのが特徴です。修了試験に合格すると、協会認定の「薬膳インストラクター」資格の申請に進めます。記事執筆時点の情報です。最新の料金・条件は公式サイトでご確認ください。
この記事では、公式の講座ページ・申込フォーム・会員規約を編集部が確認し、受講料、学習の流れ、試験、年会費、申し込み前に知っておきたい注意点を整理しました。あわせて、薬膳を学べるほかの通信講座との違いもまとめています。

養生薬膳資格取得講座(薬膳インストラクター資格講座)の概要

運営しているのは、特定非営利活動法人(NPO法人)日本統合医学協会です。協会はメディカルアロマやメディカルヨガなどの資格認定も行っていて、この講座は「セルフメディケーションに役立ててもらう講座」として、一般の方向けに作られたと公式ページで説明されています。
公式の講座ページで確認できた基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 講座名 | 薬膳インストラクター資格講座(申込フォーム上の講座名は「養生薬膳応用編講座」) |
| 運営 | 特定非営利活動法人 日本統合医学協会 |
| 学習方法 | オンライン講座(解説動画と確認テスト)+全ページカラーのテキスト |
| 受講できる端末 | パソコン・スマートフォン・タブレット(ネット環境があればパソコンなしでも可) |
| コース | 3ヶ月コース・4ヶ月コース・5ヶ月コース |
| 学習時間の目安 | 1日30分程度(公式のよくある質問より) |
| 試験 | オンライン試験。決まった試験日はなく、受講期間内ならいつでも受験できる |
| 取得できる資格 | 日本統合医学協会認定「薬膳インストラクター」 |
| 教材の送料 | 協会負担(日本国内のみ) |
なお、「薬膳インストラクター」は国家資格ではなく、協会が認定する民間資格です。資格を持っていなくても家庭で薬膳を作ることはできるので、「体系立てて学びたい」「学んだ証を形にしたい」という方に向いた講座といえます。
講座で学べる内容とカリキュラム

講座の考え方は「毎日続けること」です。東洋医学の考え方にもとづくチェック表で、そのときどきの体質・体調を探るところから始め、日本の5つの季節(春・夏・長夏・秋・冬)の旬の食材を使ったレシピへと進んでいきます。
基礎編:薬膳の考え方を知る
最初は「薬膳とは何か」「薬膳の考え方」「現代における薬膳の注意点」を学び、確認問題で理解度をチェックします。中医学の基本的な考え方にふれるパートなので、薬膳の本を読んで用語でつまずいた経験がある方にとっては、土台を固める時間になります。
実践編step1:体の状態を知り、五行色体表を使う
次に、体の状態を知るための3つのチェック表と、「五行色体表」の活用法を学びます。五行色体表は、季節・臓腑・味・色などを木・火・土・金・水の5つに分けて対応させた表で、東洋医学では食材選びや季節の過ごし方を考える手がかりにされてきました。
実践編step2:五季の薬膳をつくる
最後は、春・長夏・夏・秋・冬それぞれの代表的な旬の食材と、食材ごとの「ちょこっとおかず」レシピを学びます。公式ページでは、特殊な食材ではなく身近な食材で作れることを重視していると説明されています。1年を通して、日々の献立に少しずつ取り入れていく流れです。

受講料と支払い方法
受講料は選ぶコースで変わります。公式の講座ページと申込フォームに表示されていた金額は次のとおりです(記事執筆時点)。
| コース | 公式に表示されている通常価格 |
|---|---|
| 3ヶ月コース | 39,600円(税込43,560円) |
| 4ヶ月コース | 49,800円(税込54,780円) |
| 5ヶ月コース | 59,800円(税込65,780円) |
公式サイトでは、期間限定のキャンペーン価格が出ていることがあるので、申し込み前に公式サイトで最新の金額を確認してください。
- 受講料には教材・eラーニング講座が含まれる(公式の記載)
- よくある質問では、教材費・資格申請料・消費税も受講料に含まれると案内されている
- 支払いはクレジットカード(一括・分割)と代金引換。申込フォームでは、コースによって2分割・12分割払いの選択肢が表示される
- 分割払いは一括払いより支払総額が多くなる場合がある
- 資格取得時の協会入会は初年度の年会費が免除。翌年度以降は年会費7,000円
受講料以外にかかる可能性がある費用として、公式のよくある質問では、振込手数料、インターネット接続料、受講期間の延長や再試験の申請料、資格取得の翌年度以降の年会費、分割払いの手数料が挙げられています。受講期間の延長は1期あたり5,500円(税込)、再試験の事務手数料は5,500円です。
養生薬膳資格取得講座のメリット
スマホひとつで、すきま時間に学べる
解説動画を見て確認テストを解く、という流れをくり返す形式なので、まとまった時間がとれない方でも進めやすい仕組みです。学習した日がカレンダーに表示されるなど、進み具合をひと目で確認できる機能もあります。通学の必要がないため、家事や仕事の合間に少しずつ進めたい方に向いています。
試験日に予定を合わせなくてよい
オンライン試験には決まった試験日がなく、受講期間内であれば自分の都合のよいタイミングで受験できます。会場に出向く必要もありません。ただし、試験は開始すると時間制限が始まり、途中で止められない点は覚えておきましょう。
家庭の食卓につなげやすい内容
体質・体調のチェックから入り、季節ごとの旬の食材と簡単なおかずへ進む構成なので、学んだことをその日の献立に置きかえやすいのが特徴です。家族の食事づくりに薬膳の考え方を取り入れたい方には、実践のイメージがわきやすい講座です。
健康や食に関わる仕事で知識を活かせる可能性も
公式ページでは、病院・福祉施設・料理教室など、健康や食に関わる仕事をしている方にも向けた講座とされています。資格があれば仕事につながると約束されるものではありませんが、料理教室や飲食の仕事で薬膳の考え方を説明する場面などに、学んだ知識を活かせる可能性はあります。

申し込み前に知っておきたい注意点
- 申し込み後のキャンセル・途中解約はできない(教材に欠陥があった場合の交換は到着後8日以内)
- 受講期間内に終わらない場合は延長の申請が必要(1期あたり5,500円・税込)
- 資格を維持するには協会の会員登録が必要で、2年目からは年会費7,000円がかかる
- 問い合わせはメールまたはフォームのみで、電話では受け付けていない
- 実際に料理をする実習はなく、食材は自分で用意する
とくに確認しておきたいのが、年会費のしくみです。協会の会員規約では、個人会員の年会費は7,000円で、毎年2月27日(休日の場合は翌営業日)に口座振替で支払うと定められています。年度は4月1日から翌年3月31日までで、2月1日までに退会を申し出ないと自動で1年延長されます。納めた会費は返還されないとされているため、続けるかどうかは早めに判断しておくと安心です。
また、キャンセルができないぶん、申し込む前に「どのコースを選ぶか」「受講期間内に終えられそうか」を考えておくことが大切です。教材の内容を先に知りたい場合は、公式サイトから無料の案内資料を請求できます。
口コミの傾向と評判のまとめ
公式サイトに掲載されている受講生のレビューをもとに、評判の傾向を編集部の言葉でまとめました。体の変化にふれた体験談は個人差が大きいため、ここでは取り上げていません。
評価されやすい点
- スマホで動画を止めながら学べて、子育て中でもすきま時間に進めやすいという声がある
- テキストが充実していて、薬膳だけでなく東洋医学の考え方まで理解しやすいと評価されている
- 五行の関係が動画の解説でわかりやすかった、という声が見られる
- 身近なスーパーの食材で作れるので、薬膳へのハードルが下がったという傾向がある
- 自宅で受験できるため、会場に行く時間を調整しなくてよい点がよかったという声がある
気になる点として挙がりやすいこと
- 料理の実習がないため、食材を自分で用意して試す必要がある
- 動画の講義とテキストのページの対応がわかりにくい、という要望が見られる
- 受講生どうしで情報交換できる場がほしい、という声もある
- (編集部の補足)民間資格なので、資格の活かし方は申し込み前に考えておくと安心
- (編集部の補足)2年目以降の年会費(7,000円)も含めて費用を見ておく必要がある
全体としては、「自分のペースで学べる」「家庭で実践しやすい」という点が評価される一方、通信講座ならではの実習のなさや、資格を維持する費用を気にする声も見られます。「家族のために薬膳の基本を身につけたい」という目的の方には、合いやすい講座といえそうです。
薬膳を学べるほかの通信講座との比較
薬膳を学べる通信講座はほかにもあります。各社の公式サイトで受講料などを確認できた講座を並べました。学び方や資格の認定団体が違うので、どれが優れているというより、自分の目的に合うかどうかで見てください。
| 講座名 | 受講料(公式の表示) | 期間の目安 | 学び方・特徴 |
|---|---|---|---|
| 養生薬膳資格取得講座(日本統合医学協会) | 3ヶ月コース 税込43,560円ほか(キャンペーン価格は公式サイトで確認) | 3〜5ヶ月のコース制 | オンライン動画+テキスト。オンライン試験。五季の薬膳と体質チェックが軸 |
| ユーキャン 薬膳コーディネーター講座 | 一括44,000円(税込) | 標準学習期間4ヵ月 | テキスト2冊・レシピ集・DVD。添削3回と在宅での資格試験。本草薬膳学院と提携 |
| がくぶん 薬膳マイスター養成講座 | 一括39,900円(税込) | 標準受講期間4ヵ月 | テキスト4冊・DVD2巻・レシピ集。指導課題と資格認定試験。認定証の費用は別途(公式のよくある質問より) |
| SARAスクール 漢方薬膳講座(基本コース) | 59,800円 | 受講期間6ヶ月(最短2ヶ月) | 添削5回。2つの資格に対応。上位のプラチナコースは公式サイトで確認 |
紙のテキストとDVDでじっくり学びたい方や、添削で講師に見てもらいたい方には、ユーキャンやがくぶんのような形式が合いやすいでしょう。一方、養生薬膳資格取得講座は、動画と確認テストをスマホでくり返す学び方で、試験も含めてオンラインで完結します。日本の5つの季節に沿って家庭のおかずに落とし込む構成なので、「まずは毎日の食卓で実践したい」という方に向いています。料金はキャンペーンの有無で変わるため、申し込み直前に各社の公式サイトで確認してください。
申し込みから資格取得までの流れ

- 講座に申し込む
公式サイトの申込フォームから、コースと支払い方法を選んで申し込みます。 - 教材が届き、オンライン講座にログインする
マイページのログイン情報がメールで届きます。テキストは通常10日以内に届くと案内されています。 - 動画と確認テストで学習する
解説動画を見て、確認テストで理解度を確かめる流れをくり返します。わからない点はマイページの専用フォームから質問できます。 - オンライン試験を受ける
受講期間内の好きなタイミングで受験します。不合格の場合は再試験の申請ができます。 - 資格申請と協会への入会手続きをする
合格後、マイページから資格申請と入会手続き(初年度年会費免除)を行うと、おおむね1か月程度で資格認定証が郵送されます。
よくある質問(Q&A)
Q. パソコンがなくても受講できますか?
A. はい。公式のよくある質問では、ネット環境があればスマートフォンやタブレットでも受講できると案内されています。動画が止まりやすい場合はWi-Fi接続がすすめられています。
Q. 試験に落ちたらどうなりますか?
A. マイページの申請フォームから再試験を申し込めます。再試験には事務手数料5,500円がかかります。
Q. 受講期間内に終わらなかったら?
A. 「受講期間延長」を申請すれば、続けて学習できます。延長はおおむね3か月ごと(講座により異なる)で、回数の制限はなく、手数料は1期あたり5,500円(税込)です。
Q. 薬膳を学べば体調がよくなりますか?
A. この講座は薬膳の考え方や食材の選び方を学ぶもので、病気の治療を目的としたものではありません。体調に気になることがある場合は、医療機関に相談してください。統合医療や食事にかかわる情報は、厚生労働省の「統合医療」情報発信サイト(eJIM)でも確認できます。
Q. 2つの講座を同時に申し込めますか?
A. 2つの講座を同時に申し込むことは可能と案内されていますが、資格取得後の会員特典として2講座目の受講料の割引制度があるため、公式では1資格ずつの取得がすすめられています。

養生薬膳資格取得講座はこんな方におすすめ
- 家族の食事づくりに、薬膳の考え方を少しずつ取り入れたい方
- 季節や体質に合わせた食材選びを、基礎から順序立てて学びたい方
- 通学せず、スマホですきま時間に学びたい方
- 試験日や会場に縛られずに資格を目指したい方
- 料理教室や福祉・医療の現場など、食や健康に関わる仕事で知識を活かしたい方
- 2年目以降の年会費も含めて、費用に納得したうえで続けられる方
まとめ
養生薬膳資格取得講座(薬膳インストラクター資格講座)は、日本統合医学協会のオンライン講座です。東洋医学の考え方にもとづくチェック表で体質・体調の探り方を学び、日本の5つの季節の旬の食材を使ったおかずへと進む構成で、家庭の食卓で無理なく続けることを大切にしています。動画と確認テストで学び、試験もオンラインで受けられるため、忙しい方でも自分のペースで進めやすい講座です。
一方で、申し込み後のキャンセルはできないこと、資格を維持するには2年目から年会費7,000円がかかること、料理の実習はないことは、事前に押さえておきましょう。受講料はコースとキャンペーンの有無で変わるので、申し込み画面の金額を確認してから手続きするのがおすすめです。講座の詳細は日本統合医学協会の公式講座ページ、年会費のしくみは協会の会員規約(入会申請ページ)で確認できます。
※受講料・キャンペーン・年会費は記事執筆時点で公式サイトを確認したものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。



