頭痛がツラいとき、薬に頼る前に試していただきたいのがツボ押しセルフケアです。道具も不要、数分でできる手軽さが魅力です。特に緊張型頭痛や軽い片頭痛には、ツボ押しが心強い味方になってくれます。
この記事では、頭痛のタイプ別に効果的なツボの位置と正しい押し方を解説していきます。
頭痛の2大タイプを知りましょう

緊張型頭痛
頭全体がギューッと締め付けられるような痛みです。首や肩のこりが原因で起きることが多く、デスクワーカーに多いタイプです。頭痛持ちの約7割がこのタイプと言われています。ツボ押しとの相性は抜群です。
片頭痛
頭の片側(両側のこともある)がズキズキと脈打つように痛みます。光や音に敏感になったり、吐き気を伴うこともあります。片頭痛の発作中はツボ押しが逆効果になることもあるので、タイミングに注意が必要です。
以下の場合はツボ押しではなく、すぐに医療機関を受診してください。
・今まで経験したことがない激しい頭痛
・突然始まった雷のような頭痛
・発熱・嘔吐を伴う頭痛
・手足のしびれや言語障害を伴う頭痛
頭痛に効くツボ7選
百会(ひゃくえ)
位置:頭のてっぺんです。両耳を結んだ線と、鼻の延長線が交わるポイントです。
押し方:両手の中指を重ねてツボに当て、垂直にじんわり押します。5秒押して離す、を5〜10回行います。頭の重さを利用して押すイメージです。
効果:「百のツボが交わる」という名前を持つ万能ツボです。頭痛全般に加え、めまい・不眠・ストレス・自律神経の乱れにも用いられます。迷ったらまずここから試してみるのがおすすめです。
太陽(たいよう)
位置:こめかみのやや後ろ、眉尻と目尻の中間点から指1本分後方にあるくぼみです。
押し方:両手の親指を太陽に当て、残りの指で頭を支えながら円を描くようにマッサージします。時間は1〜2分です。
効果:こめかみの痛み(片頭痛タイプ)に特に効果的です。目の疲れからくる頭痛にも用いられます。別名「偏頭点」とも呼ばれます。
天柱(てんちゅう)
位置:首の後ろ、髪の生え際にある2本の太い筋肉(僧帽筋)の外側のくぼみです。
押し方:両手の親指をくぼみに当て、頭を支えるように後方からじんわり押します。3秒押して離す、を10回行います。
効果:緊張型頭痛の鉄板ツボです。首こりからくる頭痛に特に有効です。目の疲れ・肩こりにも同時にアプローチできます。
風池(ふうち)
位置:天柱のやや外側、後頭部の髪の生え際のくぼみです。僧帽筋と胸鎖乳突筋の間にあります。
押し方:人差し指から薬指で頭を支え、親指でくぼみをグッと押します。5秒×5〜10回が目安です。
効果:頭痛・肩こり・目の疲れ・風邪の引き始めに用いられます。東洋医学では「風邪(ふうじゃ)が溜まる場所」とされ、頭部の血流改善に重要なツボです。

ただ、首の後ろを親指で押し続けると手のほうが先に疲れてしまいます。先端が丸いツボ押し棒を使うと、少ない力で同じ場所を狙えるので、毎日のセルフケアが続けやすくなります。
合谷(ごうこく)
位置:手の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前です。人差し指側のくぼみにあります。
押し方:反対の手の親指でグッと押し込みます。3〜5秒×10回が目安です。やや強めで問題ありません。
効果:頭痛の万能ツボです。歯痛・肩こり・ストレスにも用いられます。電車の中や会議中でもこっそり押せるのが便利です。
印堂(いんどう)
位置:眉間の中央、いわゆる「第三の目」の位置です。
押し方:人差し指か中指の腹で、円を描くようにやさしくマッサージします。時間は30秒〜1分です。
効果:前頭部の頭痛、鼻づまりからくる頭痛に用いられます。精神的な緊張をほぐすリラクゼーション効果もあります。
率谷(そっこく)
位置:耳の上端から指2本分上にあるポイントです。
押し方:両手の人差し指と中指で左右同時にやさしく押します。5秒×5回が目安です。
効果:側頭部の頭痛(片頭痛タイプ)に用いられます。二日酔いの頭痛にも使われるツボです。
タイプ別おすすめツボの組み合わせ
緊張型頭痛には
百会 → 天柱 → 風池 → 合谷 の順で押していくのがおすすめです。頭から首、手元へと順番にほぐすことで、筋肉の緊張をゆるめて血流を改善します。
片頭痛には
発作中は「太陽」を軽く押す程度にとどめましょう。血管拡張型の片頭痛の場合、強い刺激は痛みを悪化させることがあります。発作が落ち着いてから、予防的に百会・合谷を押すのがおすすめです。
目の疲れからくる頭痛には
太陽 → 風池 → 合谷 が効果的です。目の周辺から首の後ろまでを連動させてケアすることで、眼精疲労と頭痛を同時にアプローチできます。
片頭痛の発作中は強い刺激を避けてください。暗い場所で静かに休みながら、太陽を軽く押す程度にしましょう。発作が治まってからしっかりツボ押しをしてください。
ツボ押しの正しいやり方

基本の押し方
1. 息を吐きながらゆっくり3〜5秒かけて押し込む
2. 息を吸いながらゆっくり離す
3. これを1つのツボに5〜10回繰り返す
4. 強さは「痛気持ちいい」が目安。痛すぎるのは逆効果
頭のツボの押し方のコツ
百会や印堂など頭部のツボは、指の腹を使ってやさしく押すか、手のひらの付け根(手根)で軽く回すようにマッサージするのがおすすめです。爪を立てないように注意してください。
首のツボの押し方のコツ
天柱や風池は、椅子に座って背もたれに頭を預けた状態で、頭の重さを利用して親指に乗せるように押すと楽にできます。

ツボ押し以外の頭痛セルフケア

首・肩のストレッチ
首をゆっくり左右に傾けたり、肩を大きく回すストレッチは緊張型頭痛の予防に効果的です。デスクワークの合間に30秒〜1分だけでも効果があります。
温めるか冷やすか
緊張型頭痛は温める(蒸しタオルを首に当てる)、片頭痛は冷やす(冷たいタオルをこめかみに当てる)が基本です。タイプを間違えると逆効果なので注意してください。
蒸しタオルは冷めるのが早いので、温める時間を確保したいときは市販の蒸気タイプの温熱グッズを使う方も多いです。首に巻けるタイプなら、デスクワークの合間にそのまま使えます。
水分補給
脱水は頭痛の原因になります。特に朝起きたときや運動後は意識的に水分を摂りましょう。厚生労働省 e-ヘルスネットでも水分補給の重要性が解説されています。
頭痛ツボに関するQ&A
Q. ツボ押しはどのくらいで効果を感じる?
緊張型頭痛の場合、ツボ押し直後〜10分程度で頭痛がやわらぐのを感じる方が多いです。即効性がある反面、効果の持続は短めなので、定期的に繰り返すのがポイントです。
Q. 頭痛薬と併用してもいい?
ツボ押しは頭痛薬との併用に問題はありません。薬を飲みながらツボ押しでサポートするのも一つの方法です。ただし頻繁に頭痛薬を使っている方は「薬物乱用頭痛」の可能性もあるので、日本頭痛学会の情報を参考に、一度専門医に相談してみてください。
Q. 頭痛におすすめの漢方薬は?
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は片頭痛、釣藤散(ちょうとうさん)は緊張型頭痛に使われることが多い漢方薬です。体質によって合う処方が異なるので、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのがおすすめです。
どちらも市販薬として販売されています。どの処方が自分に合うかは体質次第なので、購入前に薬剤師に相談したうえで選んでください。
Q. 子供の頭痛にもツボ押しは使える?
使えます。ただしお子さまの場合は大人よりもずっと弱い力で、やさしく押してください。百会や合谷を軽くさする程度から始めてみましょう。

頭痛外来での受診とあわせて、市販の漢方薬を選ぶときの相談先を持っておきたい方もいるかもしれません。PharmaX株式会社が運営するパーソナル漢方薬店「YOJO」では、LINEで約3分の体質チェックをしたあと、漢方に詳しい薬剤師に無料で相談しながら漢方薬を選べます。いま使っている頭痛薬やサプリとの飲み合わせもメッセージで相談できます。料金は公式サイトで確認してください。持病のある方・服薬中の方・妊娠中や授乳中の方は、事前に医師や薬剤師にご相談ください。

まとめ
頭痛に効くツボは、百会・太陽・天柱・風池・合谷・印堂・率谷の7つです。タイプによって使い分けるのがポイントで、緊張型頭痛には天柱・風池・合谷、片頭痛には太陽が特に効果的です。
押し方は「痛気持ちいい」強さで、呼吸に合わせてゆっくり3〜5秒が目安です。頭痛を感じたらまず百会と合谷を試してみてください。薬に頼りたくないときの頼れるセルフケアとして、ぜひ覚えておきましょう。



