「最近やる気が出ない」「疲れが取れなくなった」「イライラしやすくなった」「夜の元気がなくなった」。こうした症状は、もしかすると男性更年期障害(LOH症候群:加齢性腺機能低下症)かもしれません。
男性更年期障害は、テストステロン(男性ホルモン)の急激な減少によって心身にさまざまな不調が現れる疾患です。女性の更年期と比べて認知度が低く、「年のせい」「気合が足りない」と片付けられてしまいがちですが、適切なケアで改善できる可能性のある状態です。
この記事では、男性更年期が気になる方に向けて、漢方的な考え方やおすすめの処方、体質別の選び方を詳しく解説します。

🐢 ナビ助のイチオシ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・服薬中の方は医師にご相談ください
⭐おすすめ記事
漢方ウェルネスLabへようこそ!LINEで薬剤師に漢方選びを相談できるオンライン漢方薬店をご紹介しています。

男性更年期を漢方ではどう考える?


「腎虚(じんきょ)」|生殖機能と活力の衰え
東洋医学では、男性更年期障害の根本は「腎虚」にあると考えます。「腎」は生殖機能・精力・骨・腰・記憶力を司る臓腑で、腎のエネルギーが不足すると、性機能の低下・足腰のだるさ・頻尿・物忘れ・気力の低下などが現れます。
男性ホルモン(テストステロン)は20代をピークに緩やかに減少しますが、ストレスや生活習慣の乱れで急激に減少すると、男性更年期の症状が顕著になります。
「気虚(ききょ)」|エネルギーの不足
体全体のエネルギーが不足した状態で、倦怠感・やる気の低下・食欲不振・汗をかきやすいなどの症状が出ます。男性更年期の「何をするにも億劫」という症状は、気虚が大きく関わっています。
「肝鬱気滞(かんうつきたい)」|ストレスによる気の滞り
東洋医学の「肝」は気の巡りをコントロールする臓腑です。ストレスが続くと肝の機能が乱れ、イライラ・怒りっぽさ・抑うつ感・胸のつかえ・不眠などが現れます。男性更年期の精神症状は、この肝鬱気滞と深く関わっています。
「心腎不交(しんじんふこう)」|心と腎のバランスの乱れ
東洋医学では、「心」と「腎」がバランスを取り合うことで精神が安定すると考えます。加齢で腎が衰えるとこのバランスが崩れ、不眠・不安・動悸・のぼせなどの症状が現れます。
男性更年期に対する漢方のアプローチは、「腎を補う」「気を補う」「肝の気を巡らせる」の3方向から体質を整えます。西洋医学のテストステロン補充療法と併用されることもあります。
男性更年期によく用いられる漢方薬
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
男性更年期障害に対して最もよく処方される漢方薬のひとつです。気を補い、体の中心を立て直す作用があるとされ、「漢方のユンケル」とも呼ばれています。
倦怠感・食欲不振・やる気の低下が主な症状の方に適しています。テストステロン値の上昇に関する研究報告もあり、泌尿器科でも処方されることが増えている処方です。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
腎のエネルギーを補う代表的な処方で、下半身の冷え・腰痛・頻尿・夜間頻尿・性機能の低下を伴う方に用いられます。加齢に伴う腰や足のだるさ、目のかすみなど、幅広い「腎虚」の症状に対応します。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
気うつ感・イライラ・動悸・不眠など、精神症状が強い方に用いられる処方です。竜骨(化石骨)と牡蛎(カキの殻)が精神を安定させる作用があるとされ、男性更年期の精神面のケアに適しています。体力が中程度以上の方に向いています。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
八味地黄丸にさらに牛膝・車前子を加えた処方で、腎虚に伴う下半身のしびれ・むくみ・排尿障害が強い方に用いられます。八味地黄丸よりもむくみやしびれへの作用が強化されています。
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
体力が低下し、神経が過敏になっている方に用いられます。柴胡加竜骨牡蛎湯よりも穏やかな作用で、疲れているのに眠れない、些細なことが気になるといった神経質な方に適しています。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
喉のつかえ感・不安感・抑うつ感が強い方に用いられます。「喉に何かが詰まっている」という独特の症状(梅核気)がある方に適しています。精神的なストレスが体の症状として現れやすい方に向いた処方です。


体質別の漢方の選び方


倦怠感・やる気低下・食欲不振タイプ(気虚)
補中益気湯で気を補い、体全体のエネルギーを底上げします。このタイプは食事からエネルギーを作る力が落ちていることが多いので、消化しやすい温かい食事を心がけましょう。無理のない範囲での運動も気の回復に役立ちます。
冷え・腰痛・頻尿・性機能低下タイプ(腎虚)
八味地黄丸または牛車腎気丸で腎を補います。黒ごま・くるみ・海藻・えび・山芋など「腎を養う」とされる食材を積極的に取り入れましょう。下半身の冷え対策として、湯船にしっかり浸かることも大切です。
イライラ・不安・不眠・動悸タイプ(肝鬱・心腎不交)
柴胡加竜骨牡蛎湯で精神を安定させます。体力が低下している場合は桂枝加竜骨牡蛎湯がより適しています。ストレスの元を減らす努力と、趣味や運動でリフレッシュすることが養生として重要です。
喉のつかえ・抑うつ感タイプ(気滞・痰飲)
半夏厚朴湯で気の巡りを改善し、喉のつかえや気分の落ち込みにアプローチします。深呼吸やストレッチ、軽い散歩など、体を動かして気の巡りを促すことも大切です。
男性更年期障害の診断には、血液検査でテストステロン値を測定する必要があります。泌尿器科やメンズヘルス外来を受診して、適切な検査を受けましょう。うつ病や甲状腺疾患など、他の疾患が隠れている可能性もあるため、自己判断は避けてください。
⭐おすすめ記事
自分に合う漢方選びを薬剤師に相談したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。



男性更年期の養生法|日常で取り入れたいセルフケア


質の良い睡眠を確保する
テストステロンは主に睡眠中に分泌されるため、睡眠の質が男性更年期に大きく影響します。7〜8時間の睡眠を確保し、就寝前のスマホやアルコールを控えましょう。寝室は暗く静かな環境を整えることが大切です。
適度な運動で筋肉を動かす
筋トレやウォーキングなどの適度な運動は、テストステロンの分泌を促進するとされています。特にスクワットや腕立て伏せなどの大きな筋肉を使う運動が良いとされます。週に3〜4回、無理のない範囲で続けましょう。
ストレスマネジメント
過度なストレスはテストステロンの低下を招きます。趣味の時間を確保する、自然の中で過ごす、マインドフルネス瞑想を試すなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。「頑張りすぎない」ことも大切な養生です。
腎を養う食材を取り入れる
東洋医学では、黒ごま・黒豆・くるみ・えび・山芋・ニラ・にんにくなどが腎を養うとされています。亜鉛を多く含む食材(牡蠣・赤身肉・ナッツ類)もテストステロンの生成に関わる栄養素として知られています。
黒ごまやくるみ、山芋といった食材を普段の食事にどう取り入れるか、東洋医学の視点から学んでみたい方には薬膳という分野があります。養生薬膳資格取得講座は、薬膳や食養生の考え方をオンラインで学べる講座です。仕事の合間に自宅で学び、自分や家族の食事づくりに薬膳の知識を活かしたい方は、講座の内容を見てみてください。



アルコールを控えめに
過度なアルコール摂取はテストステロンの低下や睡眠の質の悪化を招きます。飲酒は適量を心がけ、休肝日を設けましょう。


よくある質問
Q. 男性更年期に漢方薬はどれくらいで変化を感じますか?
個人差がありますが、補中益気湯の場合は2〜4週間で倦怠感の改善を感じる方が多いです。八味地黄丸による腎虚の改善は1〜3か月程度かかることがあります。精神面の改善には柴胡加竜骨牡蛎湯が比較的早く作用するとされています。
Q. テストステロン補充療法と漢方は併用できますか?
併用は可能で、実際に泌尿器科で両方を組み合わせるケースもあります。テストステロン補充療法で数値を改善しつつ、漢方で体質面を整えるという使い方です。主治医に漢方を使いたい旨を伝えましょう。
Q. 何科を受診すればいいですか?
泌尿器科またはメンズヘルス外来が適切です。漢方も処方してくれる泌尿器科であれば、西洋医学と漢方の両面からケアを受けられます。血液検査でテストステロン値を測定し、適切な治療方針を決めてもらいましょう。
Q. 市販の漢方薬で対応できますか?
補中益気湯や八味地黄丸は市販でも購入可能です。ただし、男性更年期障害は他の疾患(うつ病・甲状腺疾患など)と症状が重なるため、まず医療機関で適切な検査を受けることをおすすめします。
まとめ
男性更年期障害に対する漢方のアプローチは、「腎虚」「気虚」「肝鬱気滞」といった体質の偏りを整え、心身のバランスを回復させるものです。補中益気湯、八味地黄丸、柴胡加竜骨牡蛎湯、牛車腎気丸など、症状に応じた処方があります。
漢方薬だけでなく、質の良い睡眠、適度な運動、ストレスケア、腎を養う食事なども組み合わせることが大切です。「年のせい」と諦めず、泌尿器科を受診して適切なケアを始めましょう。
📦 この記事で紹介した商品
外部リンク:
⭐おすすめ記事
最後までお読みいただきありがとうございます。漢方選びを気軽に相談できるサービスを探している方は、こちらの記事もぜひご覧ください。



🐢 ナビ助のイチオシ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・服薬中の方は医師にご相談ください


