「薬膳」と聞くと、特別な食材が必要で難しそうなイメージはありませんか?実はスーパーで買える食材だけで立派な薬膳料理は作れるのです。
薬膳の基本的な考え方と、初心者でも簡単に作れるレシピを紹介します。
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薬膳とは?基本を知りましょう


薬膳=体質に合わせた食事
薬膳は中国伝統医学(中医学)の理論に基づいた食事法です。難しく考えなくて大丈夫です。要は「自分の体質や今の体調に合った食材を選んで料理する」ということです。
スーパーの食材で十分
クコの実やなつめがなくても、生姜、ネギ、大根、かぼちゃ、豆腐だって立派な薬膳食材です。普段の料理に食材の「効能」を意識して加えるだけで、それはもう薬膳なのです。


冷え性改善の薬膳レシピ


生姜と鶏肉のぽかぽかスープ
材料(2人分):鶏もも肉200g、生姜1片(千切り)、長ネギ1本、なつめ4個(あれば)、塩・酒少々
作り方:鶏肉を一口大に切り、水600mlと生姜、長ネギの青い部分、なつめを入れて中火で20分煮込みます。塩と酒で味を調えて完成です。
生姜は温性で体を温め、鶏肉は気を補います。冬はもちろん、夏のクーラー冷えにもおすすめです。
シナモンりんごのホットデザート
材料:りんご1個、シナモンパウダー少々、はちみつ大さじ1
作り方:りんごを薄切りにしてレンジで2分加熱します。シナモンとはちみつをかけて完成です。
シナモンは熱性で血行を促進します。りんごは脾を助けて消化を良くします。3分で作れるお手軽薬膳デザートです。
疲労回復の薬膳レシピ
山芋とろろごはん
材料:山芋200g、だし汁100ml、醤油少々、ごはん
作り方:山芋をすりおろしてだし汁と醤油を混ぜ、ごはんにかけます。
山芋は漢方では「山薬」と呼ばれる生薬でもあります。気を補い脾を強くします。疲れて食欲がない時にもするする食べられます。
かぼちゃとなつめの甘煮
材料:かぼちゃ300g、なつめ6個、砂糖大さじ1、水200ml
作り方:かぼちゃを一口大に切り、なつめと一緒に砂糖と水で柔らかくなるまで煮込みます。
かぼちゃは気を補って体を温めます。なつめは血を補います。慢性疲労や体力低下の改善にぴったりの組み合わせです。


むくみ解消の薬膳レシピ
ハトムギと小豆のデトックス粥
材料:ハトムギ30g(一晩水に浸ける)、小豆30g、米1/2合、水800ml
作り方:全部鍋に入れて弱火で40分煮込みます。塩少々で味を調えます。
ハトムギは利水作用でむくみを取り、小豆も余分な水分を排出します。農林水産省のサイトでもハトムギの栄養価が紹介されています。
冬瓜と海藻のさっぱりスープ
材料:冬瓜200g、わかめ(乾燥)大さじ1、鶏ガラスープの素、生姜少々
作り方:冬瓜を薄切りにして鶏ガラスープで煮込み、仕上げにわかめと生姜を加えます。
冬瓜は涼性で利水作用がある夏の定番薬膳食材です。わかめも余分な水分を排出してくれます。
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美肌・アンチエイジングの薬膳レシピ


クコの実入り黒ごまプリン
材料:黒ごまペースト大さじ2、豆乳300ml、砂糖大さじ1、ゼラチン5g、クコの実適量
作り方:豆乳を温めて黒ごまペースト、砂糖、ゼラチンを溶かし、型に入れて冷蔵庫で冷やします。クコの実をトッピングします。
黒ごまは腎を補うとされていて年齢ケアにおすすめです。クコの実は目や肌の調子が気になる方に向いています。おやつ感覚で食べられる薬膳スイーツです。
白きくらげとはちみつのデザートスープ
材料:白きくらげ(乾燥)10g、はちみつ大さじ2、クコの実大さじ1、水500ml
作り方:白きくらげを水で戻して小さくちぎり、水で30分煮込みます。はちみつとクコの実を加えて完成です。
白きくらげは「肺を潤す」食材で、肌の乾燥にも効果的です。中国では美容食材として古くから愛されています。


ストレス緩和の薬膳レシピ
ジャスミン茶粥
材料:ジャスミン茶500ml、米1/2合、クコの実少々、塩少々
作り方:ジャスミン茶で米を弱火で30分煮込みます。塩で味を調えてクコの実をトッピングします。
ジャスミンは気の巡りを良くしてストレスを和らげます。お茶で炊くお粥は香りが良くてリラックス効果も抜群です。
セロリとトマトの酸辣スープ
材料:セロリ1本、トマト1個、卵1個、酢大さじ1、鶏ガラスープの素
作り方:セロリとトマトを切って鶏ガラスープで煮込み、溶き卵を回し入れて酢を加えます。
セロリは肝の気を巡らせてイライラを抑えます。トマトの酸味も肝に作用します。文部科学省の食品成分データベースで各食材の栄養も確認できます。
・最初は普段の料理に1〜2食材プラスするだけでOK
・体質に合った食材を1つ覚えて使い回す
・無理に特別な食材を買わなくて大丈夫
・おいしく食べることが一番大事
食材を1つずつ覚えて使い回すうちに、体質と食材の関係をきちんと学んでみたくなる方もいるでしょう。そんなときは、NPO法人日本統合医学協会の「養生薬膳資格取得講座」という学び方もあります。特殊な食材ではなく身近な食材で作れることを重視した講座で、季節ごとの旬の食材とおかずのレシピを動画とテキストで学べます。3ヶ月コースの通常価格は税込43,560円です。



薬膳レシピでよくある失敗パターン
1. 特別な食材を揃えようとしてハードルが上がる
薬膳を始めようとするとクコの実、なつめ、白きくらげなど特殊な食材を全部揃えなければと思いがちですが、最初から完璧を目指すと挫折の原因になります。実は生姜、ネギ、大根、かぼちゃ、豆腐など、スーパーで買える食材だけで立派な薬膳は作れます。まずは今あるものに「体質に良い食材を1つ追加する」くらいの感覚で始めるのがコツです。
料理で発酵食品まで毎日そろえるのが負担に感じるときは、乳酸菌発酵エキスを使ったゼリー状の健康食品という選択肢もあります。善玉元気は、はちみつとブルーベリー果汁を使ったスティックゼリーで、水なしで口にできます。定期便は初回2,700円(税込)・送料無料で、3回の受け取りが条件です。詳しくは公式サイトで確認できます。



2.体質を考えず「体に良さそう」な食材を偏って食べてしまう
「生姜は温めるから毎日大量に食べよう」「ハトムギはデトックスに良いから毎食入れよう」と、特定の食材を偏って大量に食べてしまう方がいます。薬膳はバランスが命です。熱がこもっている体質の人が温性の食材ばかり食べるとのぼせや肌荒れの原因になりますし、冷え性の人が涼性の食材ばかり取ると冷えが悪化します。自分の体質に合った食材を適量で取り入れることが大切です。
3. 味や楽しさを犠牲にして続かない
「薬膳だから味は我慢」と、おいしくないのに体に良いからと無理して食べ続ける方がいます。しかし薬膳の大原則は「おいしく食べること」です。まずくて続かないのは本末転倒です。自分好みの味付けにアレンジしたり、普段の料理に薬膳食材をさりげなく加える方法のほうがずっと効果的です。楽しみながらコツコツ続けることが体質改善への近道です。


料理だけでなく、薬膳の考え方を毎日のお茶の時間に気軽に取り入れる方法もあります。体質診断の結果に合わせてブレンドを提案してくれる薬膳茶については、パーソナル薬膳茶めぐりこまちの詳細で紹介しています。



よくある質問
Q. 薬膳食材はどこで買える?
クコの実やなつめは大型スーパー、カルディ、ネット通販で購入可能です。中華食材店にも置いてあります。
Q. 薬膳料理は毎日作らないとダメ?
毎日でなくてもOKです。週に2〜3回取り入れるだけでも体調に変化を感じる方は多いです。無理なく続けることが一番大事です。
Q. 妊娠中に食べてはいけない薬膳食材は?
サフランや桃仁など活血作用の強い食材は避けた方がよいでしょう。妊娠中は生姜やなつめなど穏やかな食材を中心にしましょう。心配な場合は薬剤師や医師に相談してください。
Q. 薬膳レシピは味が薄くてまずそうなイメージがあるけど?
決してそんなことはありません。今回紹介したレシピもどれもしっかりおいしいです。薬膳は「おいしく食べる」ことが大前提です。まずくて続かないのは本末転倒なので、自分の好みの味付けでアレンジしてOKです。
Q. 薬膳食材の「クコの実」「なつめ」の1日の目安量は?
クコの実は1日10~20粒程度、なつめは3~5個が目安です。食べすぎるとお腹がゆるくなることもあるため、少量から始めて体調を見ながら調整してください。
Q. 薬膳料理は家族全員で食べても大丈夫?
もちろん大丈夫です。ただし家族の体質が全員同じとは限らないため、極端に偏った食材を毎日出すのは避けましょう。生姜やなつめなど、万人向けの穏やかな食材を中心にすればみんなで楽しめます。
Q. 薬膳の効果を実感できるまでどのくらいかかりますか?
個人差はありますが、週2〜3回の薬膳を1ヶ月ほど続けると体調の変化を感じ始める方が多いです。冷え性の改善、睡眠の質の向上、肌の調子が良くなるなど、日常のちょっとした変化に気づくようになります。食事は毎日のことなので、漢方薬より効果がじわじわ出やすいのです。
Q. 薬膳に使うクコの実やなつめはネットで買えますか?
Amazon、楽天、カルディのオンラインショップなどで簡単に購入できます。中華食材店でも手に入ります。品質に差があるため、レビューを確認したり、国産や信頼できるブランドのものを選ぶのがおすすめです。少量パックから試してみてください。
Q. 薬膳料理は電子レンジで作ってもいいですか?
もちろんOKです。時短で薬膳を取り入れるなら電子レンジは強い味方です。シナモンりんごのホットデザートはレンジで2分、かぼちゃの煮物もレンジで下ごしらえすれば時短になります。大事なのは「続けること」なので、手軽な方法でどんどん取り入れましょう。
Q. 薬膳と漢方薬を同時に取り入れても大丈夫ですか?
薬膳と漢方薬は相性が良く、同時に取り入れることで効果が高まることが期待できます。たとえば冷え性の漢方を飲みながら温める食材を使った薬膳を食べれば相乗効果があります。漢方医に食養生のアドバイスをもらうとさらに効果的です。
Q. 薬膳料理の味付けに決まりはありますか?
薬膳には「五味」(酸・苦・甘・辛・鹹)の考え方がありますが、初心者は難しく考えなくて大丈夫です。自分がおいしいと思える味付けで作ることが最優先です。塩分を控えめにして素材の味を活かすのが基本で、薬膳食材を入れるだけで十分な養生になります。


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